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メネラウスの定理を証明します。あと、定理の覚え方もわかっちゃいます!

メネラウスの定理とはいったいどのような定理かと言いますと、次のように三角形ABCの辺BCをのばして点Fをとり、そこから三角形ABCへ直線を引いてACとの交点をE、ABとの交点をDとするとき、次の等式が成り立つという定理です。

f:id:ecole2:20181109081120j:plain

{\displaystyle\frac{DA}{BD}}{\displaystyle\frac{EC}{AE}}{\displaystyle\frac{FB}{CF}}=1

では証明を見ていきましょう。

点Pを、ABとPCが平行になるようにEF上にとります。

f:id:ecole2:20181109081357j:plain

すると ∠ADE = ∠CPE 、∠DAE = ∠PCE なので△ ADE は △ CPE と相似になります。

よって{\displaystyle\frac{EC}{AE}}{\displaystyle\frac{CP}{DA}}‥‥(1)

f:id:ecole2:20181109081357j:plain

一方で ∠FPC = ∠FDB 、∠FCP = ∠FBD なので△ FPC は △ FDBと相似になります。

よって{\displaystyle\frac{BF}{CF}}{\displaystyle\frac{BD}{CP}}‥‥(2)

(1) と (2)より

{\displaystyle\frac{DA}{BD}}{\displaystyle\frac{EC}{AE}}{\displaystyle\frac{FB}{CF}}{\displaystyle\frac{DA}{BD}}{\displaystyle\frac{CP}{DA}}{\displaystyle\frac{BD}{CP}}=1

 以上によりメネラウスの定理が証明されました。

ところで、メネラウスの定理はどうやって覚えればよいのでしょうか。

それは、次のような矢印の順番で覚えることができます。

f:id:ecole2:20181109081540j:plain

まず最初の分母がBD、分子がDAですが、BからD、DからAへというイメージです。

また2番目の分母がAE、分子がECですが、AからE、EからCへというイメージです。

そして3番目の分母がCF、分子がFBですが、CからF、FからBへというイメージです。

このように矢印の順番につながっていく様子をイメージしていただければ覚えやすいかと思います。

また、次の図のようなタイプもあります。

f:id:ecole2:20181109081739j:plain

{\displaystyle\frac{PA}{BP}}{\displaystyle\frac{QC}{AQ}}{\displaystyle\frac{RB}{CR}}=1

こちらの図形でもメネラウスの定理が成り立つわけですが、同じように矢印の順番に見ていくイメージです。

続いて以下のyoutube動画に進みましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=MMi3KJyyP9g

メネラウスの定理は魅力的ですね