メネラウスの定理とはいったいどのような定理かと言いますと、次のように三角形ABCの辺BCをのばして点Fをとり、そこから三角形ABCへ直線を引いてACとの交点をE、ABとの交点をDとするとき、次の等式が成り立つという定理です。
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では証明を見ていきましょう。
点Pを、ABとPCが平行になるようにEF上にとります。
すると ∠ADE = ∠CPE 、∠DAE = ∠PCE なので△ ADE は △ CPE と相似になります。
よって=‥‥(1)
一方で ∠FPC = ∠FDB 、∠FCP = ∠FBD なので△ FPC は △ FDBと相似になります。
よって=‥‥(2)
(1) と (2)より
・・=・・=1
以上によりメネラウスの定理が証明されました。
ところで、メネラウスの定理はどうやって覚えればよいのでしょうか。
それは、次のような矢印の順番で覚えることができます。
まず最初の分母がBD、分子がDAですが、BからD、DからAへというイメージです。
また2番目の分母がAE、分子がECですが、AからE、EからCへというイメージです。
そして3番目の分母がCF、分子がFBですが、CからF、FからBへというイメージです。
このように矢印の順番につながっていく様子をイメージしていただければ覚えやすいかと思います。
また、次の図のようなタイプもあります。
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こちらの図形でもメネラウスの定理が成り立つわけですが、同じように矢印の順番に見ていくイメージです。
続いて以下のyoutube動画に進みましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=MMi3KJyyP9g
メネラウスの定理は魅力的ですね