三角形ABCがあり、BC上に点Pを、CA上に点Qを、AB上に点Rを、それぞれとり、AP,BQ,CRが1点Sで交わるとします。
このとき、次の等式が成り立ち、これをチェバの定理といいます。
・・
ではこのチェバの定理を証明していきましょう。
△ ABP: △ ACP = BP: CPなので
mを実数として △ ABP = mBP, △ ACP = mCP
と表せます。一方で
△ SBP: △ SCP = BP: CPなので
nを実数として△ SBP = nBP, △ SCP = nCP
と表せます。よって
△ASB=△ABP-△SBP=mBP-nBP=(m-n)BP
△ASC=△ACP-△SCP=mCP-nCP=(m-n)CP
それゆえ、△ASB:△ASC =(m-n)BP:(m-n)CP =BP:CP
=
同様にして
=、=
となるので
・・
=・・
以上によりチェバの定理が証明されました。
今の証明は三角形の面積比を使ったものでしたが、これとは別にメネラウスの定理を使って証明することもできます。
メネラウスの定理って何?という方はぜひともこちらのページをご覧ください。
それでは、続いての証明を見てみましょう。まず、メネラウスの定理により次の等式が成り立ちます。
・・‥‥(1)
同様にしてメネラウスの定理より
・・‥‥(2)
(2) を変形すると
=・‥‥(3)
(3)を(1)に代入するとチェバの定理の形になるので証明されました。
それではこの動画でさらなる数学力をつけましょう。