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2018-01-01から1年間の記事一覧

三角関数の2倍角の公式、3倍角の公式の証明

今回は2倍角の公式、3倍角の公式についてです。 まず、2倍角の公式は次のようになります。 そして、3倍角の公式は以下の式です。 では2倍角の公式から証明していきたいと思います。 まず、sinの加法定理の式 において として また、cosの加法定理の式 におい…

積和公式と和積公式の証明はこれでばっちりわかります!

まず積和公式とは何かと言いますと、以下のような式になります。 これらを証明するために加法定理を使います。 加法定理は以下の(1)から(4)の式ですが (1) (2) (3) (4) ここで、(1)と(2)を足して (5) また、(3)と(4)を足して (6) 今度は、(3)…

旧帝大や金岡千広を受ける人向けの分数の漸化式の数列問題

今回は分数の漸化式の問題です。 複雑に見えますが落ち着いて見ていくことが大切です。 特に旧帝大や金岡千広クラスの大学を受験するなら解いておいて損ではない問題です。 [問題] nを自然数として次のような条件で数列が与えられたとする。 このとき (1)す…

正弦定理と加法定理を使って余弦定理の式を求める

三角関数の代表的な定理のひとつである余弦定理ですが、今回は正弦定理と加法定理を使って余弦定理の式を求めてみたいと思います。 余弦定理の式は ですが、これを変形した を求めたいと思います。まず正弦定理より (Rは三角形ABCの外接円の半径) ここで 2…

角の二等分線定理にこんな面白い証明があるって知ってました?

三角形があってその中の1つの角を二等分する線が引かれているとき角の二等分線定理が役立つことが大いにあります。そんな角の二等分線定理とはいったいどのような定理かと言いますと、 三角形ABCがあって∠BAD=∠CADとなるようにBC上に点Dをとるとき、 AB:AC …

中線定理の証明(パップスの定理の証明)

※数式が表示されにくい場合は数秒お待ちください 三角形があり、そのなかの一辺で中点をとったときに使えるのが中線定理(パップスの定理)です。ではその中線定理とはいったい何でしょうか。 三角形ABCがありMをBCの中点とします。このとき次の等式が成り立…

チェバの定理の証明します、2通りで!

三角形ABCがあり、BC上に点Pを、CA上に点Qを、AB上に点Rを、それぞれとり、AP,BQ,CRが1点Sで交わるとします。 このとき、次の等式が成り立ち、これをチェバの定理といいます。 ・・ ではこのチェバの定理を証明していきましょう。 △ ABP: △ ACP = BP: CPなの…

メネラウスの定理を証明します。あと、定理の覚え方もわかっちゃいます!

メネラウスの定理とはいったいどのような定理かと言いますと、次のように三角形ABCの辺BCをのばして点Fをとり、そこから三角形ABCへ直線を引いてACとの交点をE、ABとの交点をDとするとき、次の等式が成り立つという定理です。 ・・ では証明を見ていきましょ…

正弦定理の証明がわかります!

正弦定理は高校の数学で学習する基本的で重要な定理です ただ正弦定理を使って解く問題というのは山ほどあって大学入試においても基本的な大学から難関大学まで幅広い大学で出題されています。 入試でも人気の定理なのですね。 そんな正弦定理について見てい…